建築文化財の3Dモデル化 オートデスクらが協力
更新日2014年10月20日
3D設計ソフトウェアのオートデスクとトプコンは8月6日、大正時代特有の設計で知られる「旧下関電信局電話分室」を3Dモデル化すると発表した。
旧下関電信局電話分室は郵政省の前身である逓信省の電話局舎として、大正後期に建築。当時の時代背景や文化を示す貴重な建物とされている。今回のプロジェクトでは、トプコンが開発・販売する3Dレーザースキャナーを用い、建物の内外約50カ所で三次元座標の点の取得を実施。オートデスクはソフトウェア製品を提供し、現在までに終了している外観のスキャンで得られた約4,500万個の点のデータと、建造物の写真データを合わせ三次元画像の作成を行った。
下関市は「3Dデータは微細なクラックなども読み取ることができるため、修復・保存にも活用できるのでは」と期待を寄せる。
MONTHLY NEWS (建築知識2014年10月号)