フラット35の金利 3カ月連続で過去最低を更新

更新日2014年12月01日

住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供する長期固定金利住宅ローン、フラット35の低金利が続いている。10月の最低金利は返済期間35年以下(融資率9割以下)の場合、1.65%で、前月から0.01%低下。3カ月連続でこれまでの最低利率を更新した。また、返済期間20年以下の場合の最低金利は1.38%。過去最低だった前月と同じだった。

こうしたなか、現在の金利水準や将来の金利上昇リスクを踏まえて、「固定型」の住宅ローンを選択する利用者が増えているようだ。住宅金融支援機構が行った調査(2014年3月縲・月に民間住宅ローンを借り入れた人を対象に実施、960人が回答)によると、「全期間固定型」を選択した住宅ローン利用者は29.4%。前年同期(13年3月縲・月)比で4.0ポイント増加した。一方、「変動型」は39.3%で前年同期比4.2ポイント下落した。この傾向は、特に20歳代で顕著だ。20歳代の利用者のうち、「全期間固定型」は40.6%、「変動型」は29.4%だった。

また、利用した住宅ローンの決め手では、「金利が低いこと」が68.8%で最多となったほか、「将来、金利が上昇する可能性があるので、将来の返済額をあらかじめ確定しておきたかったから」が16.9%で4番目に多かった。

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MONTHLY NEWS (建築知識2014年12月号)

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