型枠工の人材不足と高齢化 "2重苦"打開のカギは「環境改善」

更新日2014年12月01日

震災以降、慢性的な人材不足に悩まされている建設業界。特に「型枠工」の不足は深刻さを増している。事の発端は、リーマンショックによる型枠工事単価の暴落だ。型枠工の賃金が下落したことで、2010年以降、多くの職人が離職を余儀なくされた。その後、復興需要などにより型枠工事の需要が増加し、深刻な型枠工不足が露呈したのだ。ある型枠工事会社の経営者は「きつい仕事というイメージが根強く、人が集まらない。仮に人材がいたとしても、好況がいつまで続くか分からない以上、安易に雇用するわけにもいかない」と苦しい胸の内を明かす。

一方で、型枠工の高齢化対策も喫緊の課題だ。このまま高齢化が進めば生産効率が低下するだけでなく、技術の継承も絶たれてしまうおそれがある。

人材不足と高齢化という"2重苦"打開のカギは、職人の労働環境の早急な改善だ。もはや一刻の猶予もない状況であることを、業界全体が肝に銘じるべきだろう。

MONTHLY NEWS (建築知識2014年12月号)

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