一級建築士試験 「設計製図の試験」合格者発表

更新日2015年02月01日

国土交通省は2014年12月18日、一級建築士試験「設計製図の試験」受験者の合格率を40.5%と発表した。「学科の試験」からの最終合格率は、'15年2月末の発表を予定している[※2]。

今回の試験課題は『温泉施設のある「道の駅」』。試験の傾向について、大手資格学校である総合資格学院の雨宮聡氏は、「前年に引き続き、自由度の高い設計条件のもとで、要求を的確に読み取り計画へ反映させる実務的な力が求められています。本年度の採点結果はランクⅠおよびⅡの割合が高いことから、大きなミスなく描き上げるだけでは合格には不十分で、設計者としての細かな配慮を示せるかが合否を分けたと考えられます。新しい出題として、設備機器の維持管理および更新について問われるなど、設備や構造で例年に増して踏み込んだ内容の設問が増えています」と語る。実務知識に裏打ちされた提案力を問う出題傾向は今後も続くとみられる。

※2 台風19号の影響で沖縄県の試験が延期されたことにより、採点基準や最終合格率は例年より遅れて発表される

MONTHLY NEWS (建築知識2015年2月号)

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