フラット35利用者の平均世帯年収が初の600万円以下に

更新日2015年02月01日

住宅金融支援機構はこのほど「2014年度上半期フラット35利用者調査報告」をとりまとめた。同調査はフラット35の融資承認を得た利用者のうち集計可能となった23,783件について、世帯年収のほか、年齢などの社会的属性や、建設費などの建物の概要を調査し、公表しているもの。今回公表されたのは同年4月から9月までの結果。

この調査によると、フラット35利用者の平均世帯年収は591万円となり、調査を開始した'04年度以降、はじめて600万円を下回る結果となった。前年同時期は604万円だった。世帯年収399万円未満の構成比が25%と、前年同時期よりも2.5ポイント上昇したことが要因の1つと考えられる。このほか、調査によると注文住宅1戸当たりの床面積の平均は130.7㎡、建設費の平均は3,057万円。1㎡当たりの所要資金は、マンションでは54.2万円/㎡となり、リーマンショック後の'09年度以降、上昇傾向にある。一方、建売住宅では32.9万円/㎡となり、地域によって横ばいまたは低下傾向となっている。

MONTHLY NEWS (建築知識2015年2月号)

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