1 月の建設着工統計 持家は依然として低い水準に

更新日2015年04月01日

国土交通省は2015年2月27日、同年1月分の住宅着工統計調査報告を発表した。1月の新設住宅着工数は67,713戸で、駆け込み需要の影響が大きかった前年同月比では13.0%減、そのような影響のない前々年同月と比べても2.3%減となった。季節調整済年率換算値においても前月比2.1%の減となった。利用関係別にみても、持家は28.0万戸(前年同月比18.7%減)、借家は33.9万戸(同10.3%減)、分譲住宅は23.4万戸(同11.2%減)といずれも減少となった。また、分譲マンションは前年同月比では2カ月連続の減少となった。

国交省は、「リーマンショックを受けた大幅な下落以降、緩やかな持ち直しの傾向が続くなか、消費マインドの改善などにより堅調に推移してきたが、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動もあって、前年同月比で減となった。持家(注文住宅)の着工数については、依然として低い水準で推移している。今般の経済対策等を踏まえ、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある」と分析している。

MONTHLY NEWS (建築知識2015年4月号)

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