日本建築学会、 2015年日本建築学会賞を発表

更新日2015年06月01日

日本建築学会は、2015年日本建築学会賞の受賞者を発表した。大賞は、川口衛 法政大学名誉教授による「シェル・空間構造の設計法の確立と構造に基づく建築デザインに関する貢献」、平井聖 東京工業大学名誉教授・昭和女子大学特任教授による「日本住宅史学に関する研究・教育と建築文化財の保全に対する顕著な貢献」。川口氏は、1960 年代から長年にわたり、国立代々木競技場(1964)をはじめとして、国内外で数々の構造設計に携わってきた。これに加え、数々の研究や教育が評価され、今回の受賞に至った。平井氏は、長年の日本住宅史研究の牽引と、研究成果の社会還元などが評価されての受賞だ。

ほかに、作品部門では、武井誠氏(株式会社TNA代表取締役)と鍋島千恵氏(同)による「上州富岡駅」、福島加津也氏(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所代表)と冨永祥子氏(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所)による「木の構築工学院大学弓道場・ボクシング場」が選ばれた[表]。「上州富岡駅」は、富岡市にふさわしい素材である煉瓦を用いた点と、駅前広場を生かした都市空間の形成が評価されての受賞となった。「木の構築」は、和小屋および斗と譬アきょうという伝統的木造建築の木架構を新しく解釈し直した点が評価された。

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MONTHLY NEWS (建築知識2015年6月号)

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