鋼材価格の下落がストップ

更新日2015年08月01日

市場価格の下落が続いていた建設用鋼材で、値下がりが落ち着きを見せ始めている。平成26年7月ごろから下向きに推移していた異形棒鋼やH形鋼の市場価格は、平成27年4月から横ばいとなり、6月の国土交通省の価格動向調査でも横ばいを維持した。

同省は7月の需要量の予測を発表し、普通鋼鋼材が1,950千トンで前年同月比5.3%の増、形鋼が450千トンで前年同月比12.8%増、小形棒鋼が760千トンで前年同月比1.1%増とした。鋼材は平成26年にかけての建設資材の値上がりなどが原因となり資材の発注が伸び悩んできたが、7月から9月にかけて大型建築物などの需要により、さらに値上げが見込まれている。

資材全体の需要量は、鋼材、セメント、生コンクリートがプラス、アスファルトは増減なし。唯一、木材のみが725千緕・で前年同月比8.9%のマイナスと予測された。在庫状況には、全国的にほぼ安定して推移している。

MONTHLY NEWS (建築知識2015年8月号)

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