新国立競技場公募 審査の不透明性に疑問
更新日2015年11月01日
2020年のオリンピックメインスタジアムである新国立競技場の公募型プロポーザルへの参加表明が9月18日に締め切られた。現在、2チームが日本スポーツ振興センター(JSC)に参加表明をしたとされている。
1組は、大成建設と隈研吾氏・梓設計のチームで、もう1組が竹中工務店、清水建設、大林組に伊東豊雄氏のチーム。当初案を計画したザハ・ハディド氏は、9月7日段階では日建設計の打診に応じて応募するかと思われたが、施工を請け負うゼネコンとの調整がつかず、最終的に断念した。
本件についてJSCは、最終結果まで一切情報を開示しないとしているが、その選考過程の不透明さには大きな疑問が残る。9月24日に行われた文部科学省の第三者委員会による報告では、JSCの監理能力に問題があったと指摘された。同じ過ちを繰り返さないために、オープンな選定方法が求められているのではないだろうか。
MONTHLY NEWS (建築知識2015年11月号)