新築信奉は続くも中古を選択する人は10年前の約3倍に

更新日2016年01月01日

内閣府は2015年11月30日、同年10月1日から10日に実施した「住生活に関する世論調査」の結果を公表した。「住宅を所有するなら新築か中古か」の問いに「新築がよい」と答えた人は73.0%で、2004年11月の調査に比べて9.2ポイント減となるも、新築信奉は依然として根強いことが分かった。一方、「中古がよい」と答えた人は’04年の3.4%から9.9%へと増加が顕著だった。

「中古がよい」とした回答の理由は「希望の場所に住宅を購入する場合に、価格が安い」が最も多く、61.0%。2番目が「時期を見て建替えやリフォームをするほうが資金計画に無理がない」で29.7%と、経済的な理由が多い。次いで「中古住宅でも外観や内装がきれいなものがある」が25.6%で、中古住宅の活用の可能性に着目している人も一定数いた。全世帯数を既存の住宅ストック数が上回る状況のなか、新築よりも既存の住宅を有効に活用したいと考える人たちが徐々に増えてきているようだ。

MONTHLY NEWS (建築知識2016年1月号)

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