南海トラフの巨大地震の影響を内閣府が公表

更新日2016年02月01日

2015年12月17日、内閣府の南海トラフの巨大地震モデル検討会は南海トラフを震源とする巨大地震の長周期地震動に関する検討結果を発表した。報告では、長周期地震動が高層建築物に与える影響について触れており、東京・名古屋・大阪の三大都市におけるビルの最上階の揺れ幅が予測されている。

最大の揺れ幅とされたのは、大阪市住之江区の高さ200~300mの超高層ビルで、約6mと予測された。長周期地震動を直接の原因とする建物の倒壊はないとした一方で、室内に及ぶ影響については、2m程度の揺れでも、キャスター付きの滑りやすい家具などは4m以上移動するとして注意を促している。人体も大きな揺れで移動するおそれがあるため、家具の固定だけでなく、身体が移動しないように手摺を設置するなどの対策の必要を訴えた。

相模トラフなどの首都圏周辺で起こる長周期地震動についても今後検討が進められる予定だ。


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