最初に「3D」を見せることで、お客様とのプラン合意がスムーズに(3ページ目)

更新日2016年02月01日

施主様との合意形成が加速し、設計スキームも大幅短縮

―お客様の反応は上々のようですが、設計士として「Revit」を実戦投入し、改めてわかったメリットなどはありますか?

フリーダム-なんといっても、時短効果が絶大です。
フリーダムのテンプレートを使うと作図が簡単で、スピーディ。他の人に頼んでいた3Dパースも自分で描けるわけですから、指示を出してチェックして修正して…といった手間が大幅にカットできます。
これまで「作業」に費やさざるをえなかった時間を短縮。その分考える時間を確保して、よりクオリティの高いご提案ができるようになるのです。
設計士というのは、なんといってもプランを考えている時間が好きです。それをお客様に見せられるように体裁を整える作図作業自体はあまり好きではありません。そのストレス軽減効果も大きいと思います。
また、施主様との合意形成がスムーズにできるということは、速やかに次の工程に進めるということ。現状、当社が合意形成するまでにかかる多くのステップが短縮できるという手応えがあります。
さらに、図面だけの確認では、後になってから「イメージと違った」とトラブルになるケースが少なくありませんでしたが、3Dで最初に確認しておけば齟齬はなくなります。
設計士としても、平面図のデータがそのまま3Dで見られるので「あ、ここが間違っているな」ということが一目でわかります。
社内ネットワークで共有しているため、リアルタイムで第三者に意見をもらったり、検証を頼むのが容易な点など、使い勝手も良い。

基本設計スキーム

設計にかかる時間・コストを削減し、デザイン住宅をもっと身近に

フリーダム-もうひとつ、フリーダムでは「Revit」導入にあたって「図面間の不整合ゼロを目指す」という目標を掲げています。
平面図と3D図のデータが連動している「Revit」は、どちらかの図面を変更すれば、そのデータが別の図面にも反映されます。
パースを変えれば図面も変わる。図面を変えればパースも変わる。
転記漏れや修正ミス等が減ることで、設計変更にともなう修正時間が短縮されるというのは、非常に効率的です。

基本設計スキーム

設計に関わる時間を短縮し、ミスを防ぐということは、コストカットとも直結しています。
フリーダムでは最終的に、確認申請や実施設計図、設計見積等にも「Revit」の活用を考えています。今後は様々なメーカーとの連携を進め、ファミリの開発等を進めていく予定ですので、今後の取り組みにもぜひご期待ください。

P r o f i l e

事業開発部部長 長澤 信 事業開発部部長長澤 信
フリーダムアーキテクツデザイン株式会社

2014年度の住宅設計の実績は320棟を超える。
この実績は、完全独立系の建築設計事務所では全国トップクラス。設立から20年の歴史を持ち、全国14カ所にスタジオを展開。

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