耐火構造などの告示仕様が改正 木造の耐火被覆にALC板の仕様が追加予定
更新日2016年03月01日
国土交通省は2016年1月13日、耐火構造や準耐火構造などの構造方法を定める告示の改正案を公表した[※2]。大臣認定を受けた仕様のうち一般的に普及しているものを耐火試験などで検証し、一定の結果を得られたことから、告示に新たな仕様として追加されることとなった。
耐火構造の仕様規定を具体的に示す告示である「耐火構造の構造方法を定める件」(平成12建告1399号)は、’14年8月に初めて木造の仕様を2種類追加した。その際追加されたのは、厚みの違いなどはあるが、ともに防火被覆として強化石膏ボードを2枚以上張ったもの。今回追加されるのは、防火被覆として強化石膏ボード15㎜以上の1枚張りに、ALC板50㎜以上を張った仕様だ[表-①]。この告示のほかにも「主要構造部を木造とすることができる大規模の建築物の主要構造部の構造方法を定める件」(平成27国告253号)[表-②]や「防火構造の構造方法を定める件」(平成12建告1359号)[表-③]も仕様が追加される。また、防火構造の建築物に準耐火構造の防火被覆を用いる場合など、より高い性能を有する構造方法の防火被覆を用いることができる旨も明確化する予定だ。
2月11日までに改正案に対するパブリックコメントを募集し、その意見を踏まえ、2月中に交付・施行を予定している。
表 追加される予定の仕様
※1 これまで構造・防火・建築設備の規定をセットで認定してきたが、建築設備を除いた型式での認定が新設導入される
※2 耐火構造などの構造方法は、一般的な基準として採用された告示の仕様か、大臣認定を受けた仕様としなければならない