基礎杭工事に関し、大臣告示や工事監理ガイドラインを公表

更新日2016年05月01日

2015年10月に横浜市のマンションで発生した基礎杭工事のデータ流用問題を受け、国土交通省は’16年3月4日に基礎杭工事の適正な施工を確保するための大臣告示や、「基礎ぐい工事における工事監理ガイドライン」、設計や中間検査の留意点を公表した。

告示では、杭工事の施工体制、杭の支持層到達や施工記録に関して建設会社が遵守すべき事項が示された。支持層への到達については、監理技術者や主任技術者に責務があると明記。ガイドラインでは、工事監理者の試験杭工事への原則立会い、試験杭以外は立ち会って確認する杭を適切に抽出して決めることを盛り込んでいる。

設計の留意点では、地盤調査にあたっては日本建築学会が示しているボーリング本数の目安[※1]を参考にすることを明示。建築面積1万㎡の規模の建築物について、地層構成に変化がない場合は5~10本、変化していると想定される場合は10~20本としている。

※1「建築基礎設計のための地盤調査計画指針」(日本建築学会)

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