国土交通省 DIY型賃貸借に関する契約書式・ガイドブックを公表

更新日2016年06月01日

国土交通省は2016年4月15日、借主負担で賃貸住宅の改修を行えるDIY型賃貸借[表1]の契約書「DIY型賃貸借に関する契約書式例」とそのガイドブックを公表した。貸主と借主の賃貸契約に関する紛争を防ぐことと、全国で増加する空き家の賃貸流通の促進が狙いだ。

一般的にDIYとは、専門業者に頼らずに自分で内装や家具の補修や組み立てを行うこととされているが、同契約書式では専門業者が行う工事なども含むと定義。壁紙の張り替えや造作棚の設置など小規模な改修を想定している。DIY型賃貸とすれば、貸主は現在の状態で賃貸でき、修繕の費用や手間がかからなくなる。また、借主にとっては、工事費用を負担する分、相場より安く住宅が借りられるほか、DIY工事部分は退去時に原状回復の義務がないなどのメリットがある。規格されたものを選ぶだけでなく、暮らし方に合わせてカスタマイズするという新しい住宅の価値観が広がるのではないだろうか。

表1 契約手続きと賃料の流れ 表1 契約手続きと賃料の流れ

表2 DIY型も含めた賃貸借のタイプ 表2 DIY型も含めた賃貸借のタイプ

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