文化庁プロジェクトチームが熊本城の修復作業に本格着手

更新日2016年07月01日

平成28年熊本地震で甚大な被害が生じた熊本城の早期復旧に向け、同城の文化財部分を所有する文化庁は5月10日、専門職員によるプロジェクトチーム(PT)を設置した。さっそく5月12日には、同城の一部を所有する国土交通省と、熊本県・熊本市、文化庁の3者で構成する「熊本城公園復旧推進調整会議(仮称)」の初会合が開かれ、復旧計画について話し合った。今後、財政面も含めた支援策を本格的に検討していく。

熊本城では重要文化財13件のうち5件が全半壊し、建造物すべてが損傷を受けた。特別史跡に指定されている石垣も、50カ所以上で崩壊が確認されている。

5月10日時点の文化庁のまとめでは、今回の地震による国の文化財の被害は重要文化財(建造物)39件、登録有形文化財(同)44件を含む、計134件。県別の内訳は熊本85件、大分18件、福岡16件、佐賀9件(福岡と佐賀で重複1件)、長崎5件、宮崎2件となっている。


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