東京国際空港滑走路地盤改良工事 東亜建設工業が改ざん・虚偽申告

更新日2016年07月01日

東京国際空港(羽田空港)C滑走路などの空港滑走路の地盤改良工事において、東亜建設工業による施工不良および虚偽の申告が行われていたことがこのほど発覚した。

地盤改良工事では、削孔、改良体の形成、薬液注入の3つの工程において不良が認められた。掘削本数の計画数275に対し、計画位置に打たれたものが0本、改良体の計画数10,450個に対し、予定のサイズに満ちた個数が0個、薬液量は12,513,400リットルに対し676,851リットルと施工予定を大きく下回っていた。

これらの施工不良は、契約図書による監督、検査項目の出来形管理項目と品質管理項目に盛り込まれていたが、立会確認時の記録、試料における改ざんと、検査確認時に提出された資料における虚偽により隠蔽されていた。

また、同社が担当した福岡空港、松山空港の地盤改良でも同様の隠蔽が行われたことが発覚している。通常の使用には問題がないことが確認されているものの、早急な修正計画の実施が求められている。


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