横浜の傾斜マンション問題 別棟でも杭の根入れ不足が発覚
更新日2016年08月01日
2015年10月に発覚した、横浜市都筑区の大型マンションが基礎杭の施工不良により傾いた問題に関連し、別棟でも基礎杭の「根入れ深さ不足」があったことが、’16年6月11日に開かれた住民説明会で明らかになった。
新たに問題になったのはマンション全4棟のうちの「北棟」。今年1月、北棟の杭4本について支持層に十分届いていない根入れ深さ不足の疑いが判明。三井不動産レジデンシャルの調査により実際に3本が支持層に十分届いていないことが分かった。
管理組合がこれまで行ったアンケートでは約9割の区分所有者が全棟建替えを希望しており、9月の臨時総会で正式に決まる見通し。また、マンションの販売元である三井不動産レジデンシャルでは6月7日、同社の社員が最初に打つ試験杭以外の杭についても一部の杭を抽出し立ち会うほか、第3者の専門機関による杭工事の立ち会いなどの再発防止策を発表している。