代々木競技場を世界遺産に著名建築家ら推進団体結成

更新日2016年11月01日

世界的な建築家、丹下健三(1913~2005年)が設計した国立代々木競技場(東京都渋谷区)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録しようと、2016年11月21日、著名建築家や文化人計35人が登録推進団体を結成した。会の世話人・発起人には槇文彦氏や藤森照信氏などが名を連ねている。

1964年東京五輪の会場として建設された同競技場は、大小2つの体育館からなる。当時では画期的であった吊り屋根を採用し、トップライトと出入口の大ガラスから光を採り入れる大胆な構造となっている。2020年東京五輪で使用される新国立競技場を手がける隈研吾氏(世話人)は「建築のデザインと構造工学がこのように高いレベルで統合された建物は、20世紀の建築ではほかに例がないのではないか」とその価値を強調した。再び五輪会場となる’20年までの登録に向け、まずは国の重要文化財指定が関門となる。


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