一級建築士「学科の試験」5年振りに低い合格率に

更新日2016年11月01日

2016年9月6日、一級建築士試験「学科の試験」の今年の合格者および合格率が国土交通省から、発表された。今回の試験内容について、資格学校大手である総合資格学院の講習システム開発1部・坂井映二氏、高橋省治氏によれば、「合格率は16.1%で、昨年度よりマイナス2.5ポイントと大幅に減少し、2011年以来5年振りに低い数値となった。総得点の合格基準点は、前年の92点から下がって90点となり、より難化したといえる。答えの選択肢が初出題(過去11年間で出題されていない)のものが125問中73問と半数以上だったことが、難易度上昇につながった」と分析する。

出題内容については、「実務にかかわる内容や、社会的に重要性の高い分野からの出題が多かった。また、図を用いた問題により、具体的に理解しているかを問う狙いもうかがえる」という。今後は、こういった問題にも対処できるよう、原理・原則をより正確に理解しておく必要がありそうだ。


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