阿蘇神社の重要文化財、22年度中に復旧

更新日2016年11月01日

熊本県阿蘇市の阿蘇神社は2016年9月15日、熊本地震で倒壊した楼門など国重要文化財の建造物6棟について、2022年度中に復旧工事を終える計画を明らかにした。

復旧の対象とされるのは、楼門と神殿3棟(「一の神殿」「二の神殿」「三の神殿」)、神幸門、還御門。総事業費は9億3,000万円を見込む。本年度は3億1,500万円で神殿3棟の修理を終え、楼門の解体工事を行う。復旧作業は9月末に予定している指名競争入札により請負業者を選定し、着手する。文化財補助事業で、事業費の約95%を国と県が補助する。国重要文化財の修復では、もとの部材が使われない場合、指定が取り消されることがあるが、楼門は解体時に部材を記録し、可能な限り再使用する。文化財の価値を保ちながら耐震補強を講じる方針だ。

また、国重要文化材以外の拝殿・翼廊などの復旧は、阿蘇神社の自費事業として、目下、事業計画を策定中。資金調達に向け、フェイスブックで被害状況の情報を発信し、寄付を呼びかけている。


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