「石神井の家」設計:丸山弾建築設計事務所

更新日2017年01月01日

東京の練馬区に新築された木造2階建て住宅「石神井の家」の内覧会が2016年11月23日に開催された。

1階には開口部を大きくとった明るい玄関と、水廻りスペース、洗濯物干しバルコニー、寝室が配置され、家事がスムーズになるよう回遊動線でつながっている。勾配屋根の天井高さを生かした2階にはLDKと、将来的に子ども室とする予定の予備室を配置。設計を担当した丸山弾建築設計事務所の丸山氏は「ポイントは軒天井です」という。軒天井とバルコニー天井をフラットに納めることで建物を美しく保ち、バルコニーの深い軒と両脇にある防火壁が1つのフレームとなって、リビング・ダイニングから景色を楽しむことができる。

内覧会には丸山氏がこれまで設計してきた住宅の建築主も集まり、和気あいあいとした雰囲気であった。「オープンハウスを開催できるのは建築主のご厚意があってこそ。本当にありがたく思っています」(同氏)。参加者の不注意や配慮不足が原因で建築主や近隣住民を不快にさせてしまったという話を巷ではよく耳にする。内覧会に参加する際は、同氏の言葉を肝に銘じて参加してほしい。


01 バルコニー面には木製建具を使用。延焼ラインはバルコニー両側の防火壁によってクリアしている

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