「いずれ自分が暮らす家」をバーチャルリアリティで体感(4ページ目)

更新日2017年02月01日

体験者が違えば、視点も違う
さまざまな気づきによって、よりよい住まいづくりを

建築知識研究所―皆さんVRのリアルさに驚き、楽しんでおられましたが、人それぞれに重視するポイントが違っていたのが印象的でした。

フリーダム―そうなんです。世代・性別・体格などが違うと、家づくりのプライオリティも変わります。リビングの心地よさが気になるご主人、毎日の家事をイメージして使い勝手をシミュレーションする奥様、室内だけでなく、周辺環境の中で住まいがどう見えるかまで考えている人。
いずれにしても、これまで平面図や3D画像だけでは引き出せなかった「ここで暮らしてみたら、どうだろう」という、具体的な意見がクライアントからどんどん飛び出してくることに、私自身ちょっと驚いたくらいです。
クライアントの望みをかなえる家づくりをモットーとする当社にとっては、より精度の高いヒアリングを行うためにも、大いに役立つコミュニケーションツールだといえるでしょう。

建築知識研究所―フリーダムでは今後VRでどんな展開を考えていますか?

フリーダム―2017年2月から、まずは私が管轄するBIM設計室の案件でサービス提供を開始します。現時点ではさすがに全件でとはいきませんが、サービス内容を精査して、VRがフリーダムの基本仕様になるよう進めていきます。

VRアーキテクツ

Autodesk LIVE(オートデスクのクラウドサービス)
http://area.autodesk.jp/product/live/

Autodesk Stingray(ゲームエンジン)
http://www.autodesk.co.jp/products/stingray/overview

P r o f i l e

事業開発部部長 長澤 信 事業開発部部長長澤 信
フリーダムアーキテクツデザイン株式会社

2014年度の住宅設計の実績は320棟を超える。
この実績は、完全独立系の建築設計事務所では全国トップクラス。設立から20年の歴史を持ち、全国14カ所にスタジオを展開。

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