横浜市のマンションの建築確認を巡る裁判東京地裁で取り消し

更新日2017年02月01日

横浜市金沢区で建設中のマンションが、高さ制限に違反しているとして周辺住民が建築確認の取り消しを求めていた裁判で、東京地裁は11月29日、2棟のうち1棟について、建築確認の取り消しを言い渡した。

該当のマンションは、高さ制限が10メートルの斜面地を利用して計画され、地上3階、地下2階の5階建てとして民間の検査機関が建築確認を行った。しかし、住民が高さ制限逃れであると主張、2013年に提訴していた。平均地盤面をどこに置くかが争点となっていたが、東京地裁は切土造成後の地形やマンション形状などから、検査機関の考え方が合理性を欠くと判断し、建築確認の取り消しを命じた。

脱法的な建設方法に対する今回の有罪判決は、業界における脱法行為への警鐘ともいえるだろう。マンションは来年3月に完成予定で、判決が確定すれば制限を超えた部分を撤去するなどの対応が必要となる。


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