リオタのディテール流儀 ―関本竜太 「照明は明るすぎず暗すぎず」(2ページ目)

更新日2017年04月10日

その2「効果的なニッチ照明のつくり方」

トンガリの家[写真:新澤一平]

住宅の一部にニッチをつくり、そこに小型の照明などを仕込むと、ちょっと洒落た演出ができる。せっかく手間をかけてニッチ照明を設えるのだから、単なる飾りではなく、そこを灯すことに必然性を持たせ、生きた設えとしたい。また最近はLED化が進んでいる。球交換がなく発熱も少ないというLEDの特徴を生かせば、これまでできなかったようなデザインも可能になる。

事例2-1 トンガリの家 「廊下照明を兼ねるニッチ」
事例2-2 同 「足元灯を兼ねた光ニッチ」 事例2-3 同 「アートワークの展示を兼ねた光ニッチ」

その3「リオタ流ペンダント照明の計画方法」

緩斜面の家[写真:新澤一平]

ダイニングテーブルの上に北欧などの名作ペンダント照明を下げる設えは、筆者の設計では定番となっている。北欧の照明は配光などがよく考えられており、ひとつ下げるだけでもその美しいデザインが空間を引き締めてくれる。ただしせっかくの名作照明も、選定や吊り方が悪ければ空間は台無しとなってしまう。ここでは筆者定番の照明器具と、吊り方のノウハウを解説したい。

図2 ペンダント照明は光源を見せない
事例3 緩斜面の家
関本 竜太
P r o f i l e
関本 竜太
[せきもと りょうた]

1971年埼玉県生まれ。’94年日本大学理工学部建築学科を卒業し、’99年までエーディーネットワーク建築研究所に勤務。2000~’01年フィンランドのヘルシンキ工科大学(現アールト大学)に留学。帰国後’02年にリオタデザイン設立

人物イラスト:オオノマサフミ/イラスト:堀野千恵子
建築知識研究所

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