2016年の中古マンション流通 首都圏で新築を上回る
更新日2017年05月01日
2016年の中古マンション流通は活況を呈し、首都圏では新築を上回った。これは1990年代半ば以来のことだ。新築マンションの首都圏における成約戸数は35,772戸(公益財団法人不動産経済研究所調べ)に対し、中古マンションは37,189戸(公益財団法人東日本不動産流通機構調べ)となり、2年連続で過去最高記録を更新、’13年の36,432件を超えて過去最高の数値となった。さらに成約物件の1㎡あたり単価は首都圏平均で47.92万円で、4年連続での上昇となっている。成約物件の価格は3,049万円で、1994年以来22年ぶりの3,000万円台となった。平均築年数は20.26年で、昨年より経年が進んでいる。平均専有面積は63.63㎡と、前年比で0.4%の縮小となった。
この状況について、’16年の首都圏の新築マンションの価格が5,490万円と高止まりを続けているなかで、消費者が中古マンションに流れていることや、「新築信仰」が薄らいでいることが、今回の結果につながったと考えられる。