ZEHビルダーの「がんばり」を国が評価 経済産業省が評価制度を導入へ

更新日2017年05月01日

経済産業省・資源エネルギー庁は2017年3月13日、’17年度「ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)支援事業」の概要を公表した。そのなかで、ビルダーに対する新制度「ZEHビルダー評価制度」を経産省が検討していることが明らかになった。ZEHビルダーの取り組み状況を評価し、取り組みに対する熱意がどの程度異なるのかを分かりやすくする狙いだ。この新たな制度を足掛かりに、ZEHビルダーがZEH普及への取り組みにさらに注力することを促す。公開されている評価項目は、以下の5点。

① ’17年度のZEHビルダー実績報告を行っているか
② ’17年度のZEHビルダー実績および平成30年度以降のZEH普及目標を自社ホームページのトップまたはそれに準ずるページで表示しているか
③ ’17年度にZEH(NearlyZEH[※1]を含む)建築実績を有するか
④ ZEH普及目標について、’17年度実績が同年度の目標を達成しているか、または’17年度目標の50%以上を達成しているか
⑤ ZEHビルダー実績報告の際にZEHおよびNearlyZEHのUA値、並びにエネルギー消費削減率の分布の報告があるか

ZEHビルダーとは、工務店やハウスメーカー、建築設計事務所などを対象とした登録制度で、経産省が’16年4月に開始したもの。受注する住宅のうち、ZEHが占める割合を’20年までに50%以上とする事業目標を設定し、成果を公表することが要件。また、’17年1月からはZEHビルダーが名刺やウェブサイトで使用できるブランドマーク「ZEHビルダーマーク」の運用を開始しており、他の設計事務所やハウスメーカーとの差別化に活用できるツールとして注目されている。

新制度によって、国がZEHビルダーを評価するかたちが整えば、ZEHビルダーのブランド力は今後さらに高まりそうだ。

※1 外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量を可能な限りゼロに近づけた住宅のこと

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