リオタのディテール流儀 ―関本竜太 「設備にも居場所をつくる」(2ページ目)

更新日2017年05月09日

その2「天井カセットでより美しく納めたい」

RIVERHOUSE[写真:バウハウスネオ]

壁掛けエアコンに比べて高価な天井カセット型エアコンであるが、なんといっても目立つ壁面にエアコンを設けなくて済むという美観上のメリットは大きい。だが一方で、事前の調整を念入りに行っておかないと、梁との干渉によって納められないことや、ドレンや冷媒ルートが確保できないことがしばしば起こる。ここでは天井カセットを納めるにあたっての注意点について記したい。

コラム 室外機について
事例3 RIVERHOUSE

その3「設備力はホスピタリティ」

TREEHOUSE[写真:新澤一平]

エアコン以外にも住宅には無数の設備機器が取り付くことになる。設計者にとってはともすれば些末なものであっても、生活者にとっては毎日のように操作し、また視界に入るものであるならば、やはり手を抜くことはできない。また単に設備を配置するだけにとどまらず、暮らしを楽に、より豊かにしてくれる設備は積極的に取り入れたい。住宅の設備力とはホスピタリティであると考える。

換気設備
電気設備
関本 竜太
P r o f i l e
関本 竜太
[せきもと りょうた]

1971年埼玉県生まれ。’94年日本大学理工学部建築学科を卒業し、’99年までエーディーネットワーク建築研究所に勤務。2000~’01年フィンランドのヘルシンキ工科大学(現アールト大学)に留学。帰国後’02年にリオタデザイン設立

人物イラスト:オオノマサフミ/イラスト:堀野千恵子
建築知識研究所

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