日本建築学会 2017年日本建築学会賞を発表

更新日2017年06月01日

日本建築学会は4月14日、2017年日本建築学会賞の受賞者を発表した。大賞は、楢崎正也 大阪大学名誉教授による「室内空気浄化・換気設計に関する研究と空気環境教育による社会への貢献」、松井千秋 九州大学名誉教授による「鉄骨構造および合成構造に関する研究と発展に対する功績」。楢崎氏は、快適な室内空間の実現のために長年にわたり研究を継続、粉塵濃度の変動理論の確立をはじめとする多くの業績を残している。また、教育者として人材育成にも努め、これらの活動が評価され、今回の受賞に至った。松井氏は、永年にわたり鉄骨構造および鋼・コンクリート合成構造に関する精力的な研究が評価されての受賞となった。

ほかに、作品部門では、小堀哲夫氏(株式会社小堀哲夫建築設計事務所代表取締役)による「ROKI Global InnovationCenter –ROGIC-」と、三分一博志氏(三分一博志建築設計事務所代表)による「直島ホール(直島町民会館)」が選ばれた[表]。「ROKI Global Innovation Center」では、低層の環境配慮型オフィスを、敷地やクライアントの与件に合わせて丁寧に設計した姿勢が評価されての受賞となった。「直島ホール」は、環境装置とシンボル性を兼ねた大屋根の存在感がもつ、建築の迫力が評価された。


表 「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」の改正(2017年3月31日改正)

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