地下空間の利活用における安全確立に向けて情報の共有化求める
更新日2017年06月01日
2017年4月12日、地下空間の利活用に関する安全技術の確立に向けた方策の検討を目的に、国土交通省が設置した学識者委員会の第2回会合が開かれた。
今回の会合では、’16年11月に福岡市で発生した地下鉄七隈線延伸工事現場での道路陥没に関する報告が行われた。陥没の発生原因やメカニズムの推定を行い、類似する条件下での工事における留意事項が説明され、再発防止策について専門的見地から検討がなされた。
また、地下埋設物の管理者など関係5団体へのヒアリング結果の発表が行われたほか、産学官の関係22団体を対象にしたアンケート結果も報告された。これによると、地盤・地下水などに関する情報の共有化や、地盤リスクアセスメントにかかわる取り組みについて、すでに行っている団体は多いものの、今後はこれまで以上の取り組みが必要との意見が大半を占めた。地下埋設物の位置についても、官民が連携した情報共有が期待される。