国交省、林野庁 CLTパネル工法を庁舎整備に初採用

更新日2017年08月01日

国土交通省と林野庁は、国として初めて、庁舎整備でCLTパネル工法を採用すると発表した。CLTとは、Cross Laminated Timberの略称。繊維方向が互いに直交するように積層接着された厚型木製パネルで、2013年12月20日に日本農林規格(JAS)として、直交集成板の名称で認定を受けている。寸法精度が高いほか、厚みがあるため断熱性にも優れ、大判のパネルで使用すれば耐震性も発揮する。CLTの普及で新たな木材需要が生まれることが期待されており、公共建築物等における木材利用促進法に則るかたちでの採用となる。

CLTが採用されるのは、四国地方整備局発注の「峰北森林管理署」と、九州地方整備局発注の「西都児湯森林管理署」の2件。前者は2階建ての庁舎と平屋の車庫倉庫で、 CLTは庁舎の壁、床のほか、玄関庇などに利用される。後者は平屋の庁舎と会議室という構成で、会議棟の一部の構造壁にCLTが採用される。



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