リオタのディテール流儀 ― 関本竜太「リオタ式収納整頓術」
更新日2018年03月29日
リオタ式収納整頓術
収納の設えは住宅設計の最重要ポイントの1つ。キッチン、洗面所、玄関などの各場所に関連する大きい個別の収納がある。一方、衣類(クロゼット)や書籍(本棚)のように、家族の生活スタイルや季節によって、サイズも配置も変えられるなど、ある程度流動的な収納もある。実はこの流動的な収納要素をどう扱うかで、プランニングの自由度は大きく変わってくる。ここでは、「クロゼット」や「本棚」といった流動的な収納要素に着目し、プランニングの可能性を探ってみたい。
その1「クロゼットを生活スタイルから考える」
くじらハウス
生活スタイルの数だけクロゼットはあると言っても過言ではない。ある人は服を最小限しか持たず、ある人はあり余る服に囲まれている。寝室に付属したクロゼットがもあれば、浴室・洗面所の隣に設けるケースもある。家族共用にしたり、奥様専用があったり、事情に応じてさまざまだ。家族の生活スタイルを見極めたうえで、最適の提案をしたい。