2016年8月。日本初の「BIMによる建築確認申請」からの
「確認済証交付」が実現!(3ページ目)

更新日2016年11月07日

「わずか6枚で完結する申請図面」と
ネット申請システムが生むスピーディな交付


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建築知識研究所―テンプレートができ、審査機関のお墨付きももらって、いざ申請となったわけですね。早速ですが、BIMデータによる建築確認申請から交付までの流れを教えていただけますか?

フリーダム―申請や交付の流れについても、非常にシンプルです。

■Revitで行うBIM確認申請

BIMデータでの建築確認がこれだけ短期間のうちに実現できたのは、既存のシステムに載せることができたからです。
住宅性能評価センターでは、もともと「F-2Web」というネット申請システムと電子認証システムを持っていた。今回のプロジェクトのために、わざわざシステムを立ち上げるというのでは、もっと長い時間がかかったことでしょう。

住宅性能評価センター―「F-2Web」は設計のデジタル化が進む中、建築確認申請のペーパーレス化を見据えて立ち上げたシステムでした。しかしながら、電子認証の機能については十分に活用されているとはいいにくい状況でしたので、今回の連携が、運用拡大へのターニングポイントになってくれたらと期待しています。

大塚商会・山田琢司次長―実は「建築物の確認審査における電子申請の推進」については、公的機関や民間の団体組織等でも数年前からテーマになっています。しかし正直、なかなか具体的な見解や作業の提示は出来ない状況にありますし、フリーダム様をはじめ先進的な取り組みをしている民間企業との連携等の具体的な事例もまだまだ少ない状況です。
こうした動きに加え、確認申請にあたっての作業の煩雑さも、BIMでの確認申請業務の普及を推進しきれない一因になっているのかもしれません。

オートデスク―今回のプロジェクトによって実際に確認済証が交付されたことで、「BIMデータで建築確認申請ができる」という実績ができました。
建築確認申請は、世の設計士の皆さんにとって避けて通れぬステップですから、そこまでダイレクトにできる流れができたというのは、BIMのポテンシャルをアピールするよい機会になったと思います。ひいては、「Revitの普及」につながってくれたら、当社としても嬉しい限りです。

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