徹底解説 [ 地震対策 ] 佐久間 順三氏(設計工房 佐久間代表)(4ページ目)

更新日2015年07月23日

─耐震設計の可能性を感じます。耐震の重要性について、設計事務所もしっかりと知らせるべきですね。

私の事務所ではことさら耐震設計について営業しているわけではないのですが、ホームページで自分たちの仕事を丁寧に見せています。そのせいか、耐震改修の仕事は、住まい手自身が耐震補強を行いたいという明確な意志をもって依頼に来られる場合がほとんどです。そのような方は、耐震診断を行って問題があれば確実に耐震改修を行います。こうした動きがどの地域の設計事務所でも増えるべきだと考えています。

新築であっても既存住宅の改修であっても、使い勝手や維持管理、更新性を念頭に置きつつ、しっかりと耐震設計していくことが設計者の務めだと思います。

佐久間 順三
P r o f i l e
佐 久 間 順 三
(さくま じゅんぞう)
  • 1946年香川県生まれ。
  • 1969年日本大学理工学部建築学科卒業。
  • タクミ設計を経て、1979年アトリエDEC設立。
  • 1996年に設計工房 佐久間に改称。
  • 数多くの新築住宅を手がけるほか、木造住宅の耐震診断、耐震改修に
  • 実績があり、62日本建築防災協会が発行する『木造住宅の耐震診断と
  • 補強方法』の改訂原案作成委員を務めている。
  • 内閣府の「住宅における地震被害軽減方策検討調査」委員でもあり、
  • 各震災後の調査にも積極的に取り組んでいる。
  • 2011年8月には、東日本大震災において液状化の被害を受けた
  • 埼玉県久喜市南栗橋12丁目一帯(旧栗橋町)の詳細な被害調査を実施。
  • 久喜市が行った罹災証明の指導も手がけた。
建築知識研究所

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