最初に「3D」を見せることで、お客様とのプラン合意がスムーズに

更新日2016年02月01日

最初に「3D」を見せることでお客様とのプラン合意がスムーズに ~AUTODESK社「Revit」導入後、早速実感できた効果~

株式会社大塚商会 × フリーダムアーキテクツデザイン株式会社

フリーダムアーキテクツデザイン(以下フリーダム)は、昨年秋、まだ住宅設計事務所での運用例は少ないBIMを取り扱える三次元CADソフト「Revit」を全社導入した。
導入の意図や実際に運用を開始にあたっての課題については10月にリリースした「BIMの可能性は、木造住宅でさらに花開く」http://freedomlab.jp/news/view/201510161で詳しく紹介している。
2回目となる今回は、大塚商会とのパートナーシップの元、いよいよ実践投入されはじめた「Revit」が、どのような成果を挙げて始めているのかをレポートする。

「60分でどこまで描けるか」から
プラス30分で仕上がる3Dパース

―前回の取材では、「Revit」の利用を促進するため、設計士の皆さんに独自のスキルテストにトライしていただき、「Revit」なら短時間でここまできるという有用性を実感させることに成功したと伺いました。
その後、社内の反応や利用状況にはどのような変化が生まれていますか?

フリーダム-利用する設計士はかなり増えてきました。
社内のスキルテストは『「Revit」なら60分でどこまで書けるか』ということを、まず実感してもらうために行いました。

3Dパース

最初は新たなソフトを学ぶことに躊躇していた者も、このスピード感と手軽さには驚いていました。しかしBIMである「Revit」のポテンシャルは平面図だけにはとどまりません。この平面図が描けた時点で、すでに3Dでここまで出来ているのです。

3Dパース

これをベースに屋根や窓の形状を決め、建物を作りこんでいく。建物のプロポーションが整ったら、素材のテクスチャーをペイント機能で塗れば、このレベルの3Dパースが完成するというわけです。
フリーダムの設計者にあわせたテンプレートの特徴は、3Dモデルが白いということ。お客様の要望を徹底的に検討し、形を造りだします。はじめから素材が決められると、思考が邪魔されアイデアに制限が生まれてしまいます。白いカタマリを360°から眺めながら、お客様の生活をイメージする。
徹底的に空間を考え、それから素材を決めるというのがフリーダムの設計アプローチです。テンプレートもそのように作っています。

3Dパース

―この3Dパースを仕上げるのに、どのくらいの時間がかかったのでしょう?

慣れれば30分くらいで完成します。平面図に60分、プラス30分ですから計90分。
わずか1時間半でお客様のプレゼンに使えるレベルの3Dパースと提案書が、設計士の作業だけで描けるというのは、「Revit」の大きな魅力です。

3Dパース

他のカテゴリの記事を読む