社長の心を射止める、圧倒的プレゼン効率
BIM×VRだから可能になった「社長の邸宅」プロジェクトに大きな反響

更新日2018年03月30日

社長の心を射止める、圧倒的プレゼン効率BIM×VRだから可能になった「社長の邸宅」プロジェクトに大きな反響

フリーダムアーキテクツデザイン株式会社

オートデスク社の「Revit」を用いた、BIMによる住宅設計の先駆者・フリーダムアーキテクツデザイン。実績が好調に積みあがる中、「BIMデータをベースにしたVR活用プレゼン」にもチャレンジし、好評を博しているというケースを以前紹介した。
https://freedomlab.jp/news/view/201708291
さらに同社は昨年夏、この取り組みの発展型ともいえる新プロジェクト「社長の邸宅」をリリース。大型案件獲得に、BIMとVRがどのような役割を果たしているのかを取材した。
社長の邸宅 https://www.president-house.jp/

予算あり・希望あり・時間なし。
富裕層だからこそ求められるスピードと提案力


建築知識研究所―BIM×VRがプレゼンテーションの場で強い武器になる、というお話は以前取材させていただきました。
あの時点では、VRを活用する案件は建築士マターで決めていましたが、新たにリリースされた「社長の邸宅」プロジェクトは、基本サービスの中にVRによるプレゼンが含まれています。なぜ、そういったサービスを適用することになったのでしょうか?

フリーダム・長澤信建築事業開発部長―分かりやすいよう「社長」と名づけました。
このプロジェクトのターゲットは「経営者」です。これまでわれわれが対面してきた「経営者」の特長は、意思決定がとても早いということです。
常日頃から、要点が的確に記載された資料をもとに経営判断をしている人なので、当然といえば当然ですが。
「経営者」に対して、図面に設計者がぺらぺらと言葉を添えるだけのプレゼンテーションは伝わりません。求められるのは、ヒアリングを通じて希望や情報を抽出し、与件を満たす……いや、超える提案を具体的に提案できる設計者。そんな印象が、我々にはありました。

顧客が経営者クラス、そして予算も規模も大型になる案件で、従来のような、図面と概算を提示し、後からプランを煮詰めていくという設計スキームはふさわしくありません。
たとえ予算が潤沢にあったとしても、自分が納得したものでなければ評価しない。そういう現実的で優秀な経営者には、提案の空間を体験できるVRによるプレゼンが有効だろうという確信があったのです。
単に高額案件に対するプレミアムサービスとしてVRを取り入れたのではなく、BIM×VRでより分かりやすく、具体的な提案ができる用意ができたので「社長の邸宅」をスタートさせた、という流れが正しいです。

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